ジャックマイヨール記念館建設について

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周りにおだてられて、また、私の構想に真剣に耳を傾けてくれる人たちのことを考えると、いつの間にか後には引けない状況に追い込まれていないとも言えない現在、夜中に突然目が覚めて眠れなくなることもある。

メッセージ記念館をどんな風に建てようと思っているかについて少し触れてみたい。

記念館と言うと、生前の活動を思い出させるような写真とか本人が愛用していたものを公開するというのが定番だが、 ジャック・マイヨールメッセージ記念館なので、彼が何を訴えたかったのかを子供たちや、子供の心を持った大人たちに気づいてもらえたら? と言うことが主目的になるように、と考えている。 それはどういうことかと言うと・・・、 晩年 彼は人間の生き方を大きく転換しない限り、人類も、地球そのものも壊れてしまうということを危惧していた。 そのためにホモ・デルフィナス(イルカ人間)という造語を作った。 イルカのような心を持った人…子供の気持ちを忘れない大人、と私は理解しているのだが・・・、もっと私なりに深読みすると、自分がどう生きたいのか? できることならば自分の考えでできるだけ自由に毎日を暮らしたい! ということを奥に秘めている言葉なのかもしれない。

 しかし現代の人間社会ではあまりにルールや規制が多くて、自分が自由に生きたいと思って行動すると、ルール違反や下手をすると違法行為につながってしまうことが多く、自分の考えだけで行動することに憶病になってしまう。そのことによってストレスが溜まり、中には自己制御が利かなくなり、とんでもない行動に走る人が出てくる。話はかなりそれてしまったが、要するに言いたいことは、自分たちがストレスを感じないで暮らせる社会を目指すにはどうしたらいいか? と言うジャックの念願をどのように具現化すればよいのか、ということを寝ても覚めても考えている。

子供のころ両親に怒られながらも、繰り返し好きなことをやり続けた懐かしい思い出・・・。大人になって久しいが、あのような楽しくもちょっぴりと苦い生活はできないものか?みんなでジャックの面影を感じながら、彼がどんな人生を望んだのかを体験したり、感じ取れる空間にできればと思っている。ここ数年、年齢を重ねるほどに,子供のころのあこがれが強くなってきていて、具体的な方法を考えてばかりいるので、一人で考えるよりみんなで体験できたら?そんな甘い発想がきっかけで、記念館設立の準備をスタートしてしまったというのが正直な所だ。

ジャックマイヨールからのメッセージは、一見正しいと思えるような人間の作るルールや法律が、実は、大切な問題を見えないところに隠してしまうことにつながっているのではないか?ということに目を向ける必要があるということを示唆しているように思えて仕方がない。人口増加こそが大問題であるはずなのに、日本では少子化が問題になっているし、核抑止力のために核が必要であるとの論理も、よく考えてみると、目先のことでルールを作ろうとする人間の浅はかな考えなのではないかと思えてくる。自分たちさえ安全ならばと言う目先の発想でしかないように思えて仕方がない。なぜならば、核が抑止力になると考える一般常識の範疇を超えた権力者がその鍵を握る可能性がないとは言えないし、犯罪者の手に渡らないとも限らないからである。核兵器の使用は罪のない多くの人を巻き添えにするだけに、地球上からなくす努力こそ人間の英知で実現すべき問題だと、生前ジャックは繰り返し私に話していた。 一縷の希望さえ手放してしまわないように、これだけは何としても実現すべきだ問題だと心からそう思う。ジャック・マイヨールとのたわいもない話は、出だしはいつも子供のころの懐かしい思い出なのだが、いつの間にか地球の平和と、美しい環境を取り戻すには我々人間の価値観や生き方を変える必要があるという大きなテーマになった。

 前置きが長くなってしまったが、「ジャックがイルカに学べ・・・・」と言った意味はよくわかる。イルカの気持ちこそ子供の気持ちなのだから・・・。 このコーナーではそういったジャックのメッセージ記念館の作ろうと思った意味について話していけたらと思う。

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