エピソード6 カリブ海タークス&ケイコス諸島

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懐かしい思い出と言えば、カリブ海に浮かぶ小さな諸島タークス&ケイコス諸島に行ったことが思い出される。 イギリス領のこの島々のほとんどは無人島である。

ある時ジャックに、”成田!カリブ海の真ん中辺にある海のきれいな島がある。そこに俺は土地を買って建設途中の家がある。そこに将来マリンシアターで働いて精神的に傷ついてしまったイルカたちのリハビリセンターを作ろうと思っているんだ。今度久しぶりにそこに行くので、良かったらお前も見に来ないか? その近くには財宝を積んだ沈船がいくつもある。 宝さがしもできるぞ? 俺は若いころカリブ海でマンソン・バレンタイン博士らと一緒に宝探しの経験もあるし、お前がその気なら政府に掛け合って合法的な許可を取ることもできる。 少し離れたところにはシルバーバンクと言うところがあって、実際にアメリカのトレジャーハンターが財宝を見つけたところがあって、

しかし財宝を引き揚げている途中でハリケーンに見舞われ、後ろ髪のひかれる思いでその場を離れ数週間後に現場近くに戻ったが、海の中の様子ばまるで変っていて目標になるサンゴもめちゃくちゃになっていたために、その後何か月も探したが見つけることができず諦めたという場所がある。 そこを我々が再度挑戦するというのはどうかな?“ こんな話がどんどん出てくる。 私はすっかり映画のストーリーのようなこの話に魅了されて、気持ちは瞬時にカリブの島に飛んでしまった。 何故なら、このストーリーの信ぴょう性を裏ずけるようなことがジャックの口から出てきたからである。

”成田!俺達には秘策があるんだ! 実は、スティーブ、マックロックという友人がいて、この男は、お前も知っていると思うが、日本で公開されていたわんぱくフリッパーを演じていたイルカたち(フリッパーは一頭のイルカではなく似たような数頭のイルカたちが支えたらしい)を調教したリチャード・オバリー(通称リコ・バリー)氏の弟子なんだ。彼が俺の話(イルカのリハビリセンター建設)に興味を持って、今回ケイコスに来ることになっているんだ! どうだ・・・!“    話は決まった! 一もにもなく私はジャックに、カリブ海の真ん中に浮かぶというその島で落ち合う約束をしてしまった。

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