久しぶりに木を運ぶ

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 夏は木が水分を吸い上げるので、木を切り倒すのは秋から春先までがいいらしい。秋になり、君津の木こりの萱野氏から久しぶりに杉と檜の木を切り出すという連絡をもらって、今日は現場に行った。4mに切り出してもらった木を運搬できるように道路わきまでおろすために久保さんがユンボを今日から貸してくれるのだ。ついでにヒロから2tトラックを借りて、新しく借りた土地の境界線に打つためのクイとなる材を取りにいく。 
 切ったばかりの木は重くて、2tトラックに載せられるように3mに切った木材を萱野氏の仲間の2人に手伝ってもらって、なんとか手積みでトラックに載せる。この2人にはいつも現場で本当にお世話になっているのだ。4mの材はとてもじゃないけど現場からひっぱりだせないので、ユンボを使って1本1本、出さないといけない。今日のところは少し出してもらっただけで、明日からは久保さんが作業に来てくれるという。ありがたい!

 暗くなる前に館山にたどり着けるように、君津の作業がまだ途中の段階で帰路につき、ギリギリ日暮れ前に丸太を新しく借りた土地におろした。今回運んだ丸太のうち半分ぐらいの細い材はクイに、残りはスゥエーデントーチに加工することになると思う。

直売所などで販売しているスゥエーデントーチや薪はこうやって倒木の危険があって切り出された木を一つ一つ現場から引き出して加工している。スゥエーデントーチや薪の販売を目的に材を仕入れているのではなく、先人が植えた木を無駄にせず、房総の山や里の再生に少しでも役にたてば、という思いで切り倒された木を加工しているので、大きさが多少まちまちだったりすることもある。量販店で売られているような均一な製品ではないが、買ってくれたお客さんが房総の山を思い浮かべながら焚火を楽しんでくれればうれしい。

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